キビットについて

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 ギターパーツから「KIBIIT キビット」は生まれました。


大和マーク株式会社は、創業者渡辺弘人が昭和30年に自転車のラベルシールなどマーク業で創業したのが始まりでした。昭和35年頃に、あるギター工房様に水転写シールを納品させていただいたことがご縁で、ロゼッタとよばれる寄木細工の部品を作ったのがギター部品製造の始まりです。その後、昭和41年3月に大和マーク株式会社として創立、ギターの寄木細工や螺鈿細工をはじめ、木材、アクリル素材、セルロイド、牛骨などの様々な素材のパーツや、その他の楽器パーツ、インテリアの寄木モザイクテープなどの製造・販売を行ってきました。

主軸となるギターパーツは、国内や海外のギターメーカー様や、個人で工房をお持ちの製作家の方々にも幅広くお使いいただいております。ギター部品は素材の種類が多いことや、装飾パーツのデザインやカラーが多いこともあり、アイテム数はクラシックギター、アコースティックギター、エレキギターなどを合わせると約4,000種類にもなります。

創立50周年を迎えた平成28年、寄木細工や螺鈿細工などの技術から何か新しいものを創造して、大和マークのものづくりをもっと多くの方に楽しんでいただきたいという思いから、オリジナルブランド「KIBIIT キビット」を立ち上げました。そのスタートに選んだのが、~銘木より美しく紙のように使える木~として作った寄木シートを使っての「寄木祝袋」と「寄木はがき」です。

d12大和マーク株式会社の寄木細工には、木材を薄くスライスをした突板(つきいた)と呼ばれる素材を使います。突板を何枚も貼り合わせ、最終的な出来上がりの模様になるように組み合わせていき、それをスライスして出来上がります。多彩な模様では染色した突板を加えたり、形に合わせて成型するなどの作業が加わります。大和マーク株式会社で作る寄木細工のギターパーツに、ロゼッタとよばれるギターのボディーにあるサウンドホール(中央の穴)の縁を装飾する、輪の形の縁飾りがあります。

ロゼッタは、ギターごとにデザインされた繊細で緻密な寄木細工で、一見すると木でできているとは思えないような美しいものです。模様は細かいものが多いため、用いる突板の厚さも、0.5㎜を中心に0.2㎜から1.0㎜と非常に薄いものになります。その薄い突板で何度も手間のかかる作業を繰り返し加え模様が出来上がります。現在ロゼッタは現在国内においては弊社一社しか製造しておらず、国内外問わず、特に品質が高く求められる高級品のギターに永くお使いいただいております。

「寄木祝袋」と「寄木はがき」に使われている寄木シートはこのギターの寄木細工の技術もとに、~銘木より美しく紙のように使える木~として、染色していない無垢の明るい色の木を使って、組子模様のひとつで、矢の羽のような形に板を張り合わせた「矢羽根」模様に組んだシンプルな寄木です。

これからも「KIBIIT」は、作っている私たちも、使っていただく皆さまにも、心が躍る商品をお届けできることを目指して、新しい創造に励んでいきます。

KIBIIT キビット

大和マーク 株式会社

代表取締役 社長 渡辺 琢磨

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